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更新日:2025年8月7日

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富山県警察夏山情報2025

富山県内の山は、高所では比較的残雪が多い傾向にあるようですが、日々融雪が進行していて思いがけない場所で雪渓が崩壊したり雪ブロックの崩落があったりすることも考えられます。事前に登山道情報を収集し、登山中は登山道や雪渓の状態を確認しながら慎重にルート選びをお願いします。

「富山県警察山岳警備隊”X(エックス)”」(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)富山県警察アプリ「とやまポリス」(別ウィンドウで開きます)に登山道情報や熊の目撃情報などを掲載することもありますのでご活用ください。

夏山遭難事故の特徴

  • 2024年中の富山県内の山岳遭難事故127件のうち、半数以上の70件が7・8月の夏山期間中に発生しています。
  • 70件のうち、「転倒」による事故が31件と最も多いですが、「病気」(熱中症や高山病等)も18件と多く発生しています。「病気」とまではいかないものの、疲労で行動不能となった遭難も7件発生しています。
  • その他にも滑落、転落、道迷い、落石、増水による行動不能等が発生しています。

夏山遭難事故防止のポイント

転倒、転・滑落

下っているときや、疲労の蓄積している午後や計画後半に発生しやすい傾向があります。また、雪渓の滑落事故も想定されます。

無理のない計画を立てる、短い距離の雪渓でもアイゼンやピッケルを使用するなど、慎重な行動管理をお願いします。

雪渓崩落、雪ブロックや落石

登山中は、足元ばかりでなく周囲の状況(雪渓が薄くなっていないか、落ちてきそうな雪ブロックや岩はないか、後ろに落としてしまいそうな石はないか、など)をこまめに確認してルートを選びましょう。

視界が悪いときは谷のルートに入るのを控えることも検討してください。

熱中症、脱水

水分、栄養の適切な補給が大前提ですが、気温や体調によっては十分摂っているつもりでも体調不良になることがあります。ご自身の体調と相談して無理な行動は控えましょう。

高山病

疲労が溜まっていたり、高所順応が十分にできていなかったりすると発症しやすい傾向があります。計画に固執せず、体調に合わせて行程を変更する等、柔軟に対応しましょう。

低体温症

夏であっても、特に高所では雨や汗による濡れ、夕方以降や日射が少ない場合の気温低下等で低体温症になるリスクもあります。様々な環境変化に耐えられるウェアや装備(雨具、ダウンジャケット、予備肌着、ツェルト等)を携行しましょう。

道迷い、行方不明

地図とコンパス、GPS機器、登山地図アプリ等を活用し、行動中はこまめに現在地を確認しましょう。

登山届を提出しましょう。行き先がわかれば行方不明時の生存確率を上げる事ができます。

 

6月~10月の登山計画書等提出先(別ウィンドウで開きます)

山岳状況写真

(7月中旬から下旬にかけて撮影した写真です。)

 

剱岳西面(写真右の尾根が早月尾根の上部です。)

剱

 

剱沢の長次郎谷出合と真砂沢ロッジの間の滝(南無の滝)はすでに雪渓が切れており、左岸側の夏道に移る必要があります。雪渓の状況は日々変化していますので、登山道情報を収集し、慎重にルートを選んでください。

南無の滝

 

後立山から見た立山東面

立山東面

 

お問い合わせ

所属課室:警察本部地域部山岳安全課

〒 930-8570 富山市新総曲輪1-7

電話番号:076-441-2211