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更新日:2024年7月7日

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富山県警察夏山情報2024

 □ 登山計画を家族や友人に伝えましたか?

 □ 登山届を警察等へ提出しましたか?

  *いつでも登山届を提出できる「Conpass」「YAMAP」等、インターネット電子登山届の利用がおすすめです。

 □ 登山計画は体力・技術に見合ったルートで、時間に余裕を持った計画ですか?

 □ 食料、水分、防寒着、雨具、照明器具、モバイルバッテリー等の必要な装備を携行しましたか?

 □ 体調を確認し、普段と異なる症状はありませんか?

 □ 宿泊する山小屋の予約は取れていますか?

 □ 危急時の連絡手段や連絡先は確認しましたか?

1 夏山遭難事故の特徴

 2023年中の富山県内の山岳遭難事故は134件(144名)となっており、遭難者の約42%が7月・8月の夏山期間中に遭難しており、場所別の発生状況では約50%が立山・剱岳山域で発生しています。

 富山県内の北アルプスでは、夏山期間中でも一部の登山道上に雪が残ることでスリップによる転倒・滑落の危険がある他、融雪状況によっては剱沢等の大きな雪渓では崩落のリスクが高まります。

 また、夏場でも標高や悪天候等により低体温症の恐れがある一方で、猛暑による熱中症に警戒が必要です。熱中症には至らなくても、脱水状態の体では、集中力や運動能力の低下により様々な遭難の発生に繋がる可能性があります。

・代表的な富山県内の夏山遭難事故の態様

  • 転倒・滑落 特に暑さによる体力の消耗や疲労の蓄積により下山時における発生が多発

  • 熱中症、脱水 多くが高温・多湿環境で、十分な水分と塩分の補給を怠ったことにより発症

  • 低体温症 多くが雨具、防寒着の必要な装備を携行しなかったことで、天候の急変に対応できず発症

  • 高山病 高度順応不足以外にも、負担の大きい行動計画や脱水等様々な要因で発生  

  • 道迷い 特に低山や奥山の整備が行き届きづらい登山ルート、霧や豪雨等による視界不良時に発生

2 夏山遭難事故防止のポイント

下山時の転倒・滑落の防止

 適度に休憩を取りながら、足場を確認しつつ一歩一歩慎重に行動しましょう。

熱中症・脱水の予防

 帽子等を着用し直射日光を遮るとともに、こまめに水分、塩分、エネルギーを補給しましょう。

低体温症の予防

 山の天候は変わりやすいことから、雨具・防寒着・十分な行動食等を携行しましょう。

高山病の予防

 室堂(標高2450m)のような高所では、ゆっくりと歩き、こまめに短く休憩を取って水分を補給し、呼吸はお腹からしっかりと吐き出す深い呼吸をしましょう。

道迷いの防止

 地図、コンパス、スマートフォン等のGPS機能を活用し、要所以外でもこまめに現在地とルートを確認しましょう。

3 山岳状況 

*注意*

令和6年1月発生の能登半島地震の影響で黒部峡谷鉄道の猫又駅~欅平駅間が運休しています。欅平駅付近の山小屋の営業にも影響が出ていますので、宿泊を計画している山小屋のホームページ等で最新の情報を確認すると共に、

   白馬岳~欅平

   唐松岳~欅平

   仙人池ヒュッテ~欅平

等、欅平(けやきだいら)から黒部峡谷鉄道を利用して宇奈月温泉に下山する計画を立てている方は、計画を見直しましょう。   

お問い合わせ

所属課室:警察本部地域部山岳安全課

〒 930-8570 富山市新総曲輪1-7

電話番号:076-441-2211