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更新日:2023年6月2日

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被害予防のために

はじめに

ネットワーク化が進んだ現在、私たちの日常生活を支える社会的基盤(インフラストラクチャ)までがコンピュータ・ネットワークへの依存を高めつつあります。あらゆる情報が電子化され、誰もが、いつでも、どこからでも、簡単に必要な情報を活用できるのです。
しかし、便利なネット社会にも、いろいろな危険があります。悪い人に出会うのは現実の社会でも同じですが、ネット社会では相手に顔や身なり、態度を見せずにいろいろなことができます。悪いことをしようと思っている人々にとっても便利な社会なのです。
誰もがネットワークを「安全に、安心して」利用するために、不正アクセス禁止法や特定電子メール法などの、インターネット上の不法行為に対する法律も徐々に整備されてきていますが、ネットワークにおける犯罪被害の予防の基本は、私たち利用者がしっかりとした自己防衛の意識を持つことです。
インターネットの基本的な知識とマナーを身につけ、最新の情報に注意を払って自己防衛することが大事です。

基本的注意事項

自己責任が原則

インターネットでは、実社会と同様に、自分のやったことによって生じるリスク、社会的責任、法的責任を負わなければなりません。
お互いの立場を尊重し、節度ある行動をとることが大切です。
インターネットでのルールとマナーをわかりやすくまとめたものとして、ネチケット*1があります。

危険なところには近づかない

現実の世界では、それぞれの人が自分の身を守るため、「夜道を一人で歩かない」、「大金を持ち歩かない」等のことに注意していますが、インターネットでも、危険なところには近づかず、避けることが大事です。
例えば、インターネット・オークションでの取り引き相手や、出会い系サイトで出会った相手などが、本当に信頼できるのか確認し、不審な場合は取り引きを中止したり、やりとりを避ける勇気が必要です。
また、インタ-ネットの情報は、信頼性の高いものばかりでないことを理解し、被害に遭わないように常に注意することが大事です。

個人情報の管理

インターネットのホームページや電子掲示板に掲載された情報は世界中に公開されます。悪用されるおそれがあるので、むやみに個人情報*2を公開したり、送信しないようにしてください。
アンケートやプレゼントと偽ってホームページを開設し、個人情報を集めるサイトもありますので注意が必要です。

メールアドレスの管理はしっかりと

メールアドレスを悪意のある人に知られると、迷惑メールやチェーンメールが届いたり、出会い系サイトの電子掲示板に勝手に掲載される等のトラブルに遭うおそれがあります。
メールアドレスはしっかり管理し、本当に信頼できる人にだけ教えるようにしましょう。
メールアドレスをインターネットに公開する場合は、アドレスの変更が容易なフリーメールや転送メールを利用しましょう。
電子メールによるトラブルに巻き込まれた場合には、まずメールアドレスの変更を検討しましょう。

パスワードは厳重に管理

  • インターネットの接続
  • 電子メールの受信
  • オンラインバンキング(ネット銀行)の利用
  • インターネット・オークションへの参加
  • オンラインゲームで遊ぶ

などの際には、正規の利用者であることを証明するIDとパスワードの入力が必要ですが、あなたのIDとパスワードを知ることができれば、だれでもあなたになりすますことができます。
パスワードには、生年月日、電話番号、地名、辞書に載っている単語などを使用せず、他人に推測されにくいものを設定し、「毎月10日」などと期日を決めて定期的に変更するようにしましょう。
例えば、「toyama0123」というパスワードでは、第三者に割り出されてしまう可能性がありますが、

toyama0123
↓アルファベット順に3文字ずつずらし、先頭と最後は大文字にする

WrbdpD0123
↓数字をアルファベットの前後に入れる

23WrbdpD01
↓記号をアルファベットの前後に入れる

23[WrbdpD!01

等と、一定のルールにしたがってパスワードを作るように決めておけば、覚えることが容易で、かつ第三者に割り出されるおそれの少ないパスワードを作ることができます。
パスワードは、自分以外の誰もわからないよう、厳重に管理しましょう。たとえ同僚や親友であっても教えてはいけません。やむを得ず教えてしまった場合には、すぐにパスワードを変更しましょう。

クレジットカード番号等の取扱い

インターネットでは、クレジットカード番号・名義人・有効期限の3つの情報さえわかれば、商品の購入が可能ですから、これらの情報の取り扱いには注意が必要です。
これらの情報をインターネットで送信する際には、

  • 通信内容が暗号化されているかどうか確認する
  • 送信先のサイトの運営者が信用できる相手なのかどうか十分に確認する

ことが必要です。
例えば、ショッピングサイトのホームページ上でクレジットカード番号を入力する際には、ショッピングサイト運営者の信頼性を確認するとともに、入力欄のあるホームページのアドレスが
「https://・・・・」(SSL暗号化通信に対応しているホームページであることを表します)になっているかどうか確認しましょう。

子供によるインターネットの利用について

子供たちがインターネットを利用する際には、日頃からインターネットのルールやマナー*3を教えてください。
子供たちにとって好ましくない違法・有害な情報については、フィルタリングソフトウェア*4を活用することでブロックすることができます。また、子供たちが安心して利用することのできる検索エンジンとして

Yahoo!きっず(外部サイトへリンク)(運営:ヤフー株式会社)

があります。

 被害の届け出、相談の前に

万が一、犯罪の被害に遭ったり、トラブルに巻き込まれたときには、電子メールやホームページの印字物、振込用紙の控えなど、状況を説明するのに必要な資料を準備してください。
被害に遭った経緯を時間順にメモすると、わかりやすく説明できます。

*1「ネットワーク」と「エチケット」という言葉を組み合わせてつくられた造語で、インターネットを利用する上でお互いに守るべき倫理的な基準のことです。
(参考 財団法人インターネット協会 「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集」(外部サイトへリンク))

*2個人情報とは、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、電子メールアドレス、パスワード、家族の名前、家族の写真、通勤経路や家の回りの出来事等、あなたや家族を特定できる可能性のあるすべての情報です。

*3お子さんにネットワークのルールやマナー等を教える際には、

を参考にしてください。

*4フィルタリングソフトウェアとは、少年にとって好ましくないインターネット上の情報を自動的に遮断するソフトウェアです。詳しい説明については、財団法人インターネット協会「少年がインターネットを安心して利用するために」(外部サイトへリンク)をご覧ください。

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