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更新日:2025年11月5日

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2026年版のパンフレットについて

今回は、富山県警を代表して日々訓練に取り組む、「逮捕術特別訓練員」の練習風景を撮影しました。

「逮捕術ってなに?」という疑問を解消できるよう、簡単な解説も記載しています♪

 

撮影の裏側3

逮捕術とは?

逮捕術とは、警察官が職務を執行するにあたり、「犯人が抵抗」した場合、警察官が相手に与える打撃を最小限にとどめ、安全かつ効果的に犯人を制圧・逮捕するための実践です。

 

逮捕術特別訓練員とは?

逮捕術特別訓練員に指定された警察官は、普段は県内各地の警察署で勤務しています。

しかし、大会の時期が近づくと、通常の勤務から離れ、逮捕術の訓練に専念します。

ちなみに…

富山県警は、昨年開催された全国大会(第3部)において、

14年ぶりの優勝を果たしました!

1

【昨年度・全国大会優勝時の集合写真】

2

【胴上げされる昨年度のキャプテン】

3

【トーナメント表】

 

訓練に密着!

この日の練習メニューは、短距離ダッシュからスタート!

アップ1

声を出し、士気を上げます。

アップ2

ウォーミングアップを終え、次は面付け。

アップ4

面を付けたら、種目ごとに分かれて基本打ち練習。

アップ6

 

あれ?「種目ごと」に分かれて練習?

逮捕術って、色々な種目があるの?

 

そうです!

柔道や剣道とは違い、逮捕術は様々な「用具」を使って戦う(実際の現場の様な場面を想定している)ため、種目が複数存在するのです!

そして、団体戦では、それぞれの種目ごとに勝敗をかけて戦います!

 

団体戦について教えて!

3部団体戦は、男女混合の7人戦です。

7名の選手は下記の順で、それぞれ異なる種目の試合に挑みます。

(女性)徒手×徒手

(女性)警棒×警棒

(男性)徒手×徒手

(男性)警棒×警棒

(男性)徒手×短刀

(男性)警棒×短刀

(男性)警棒×警杖

思ったよりも、沢山の種目がありますね!

 

種目について教えて!

徒手×徒手

徒手(としゅ)とは、お互いに用具を持たずに戦う種目です。

女性は試合時間2分、男性は試合時間3分のうち、先に有効打突2本を先取した方が勝ちとなります。

手1

このお二人の男性は、空手の有段者とのことです!

監督1

女性特練員も、男性特練員に混じって技を磨きます。

監督2

写真右側の女性は、今年から逮捕術特練員に加わった新人のひとり。

監督も、打突について熱心に指導しておられました。

監督「足をしっかり踏ん張って!」

監督3

監督「足の踏ん張りを利用して、腰を回転させて右手に力を込める!」

女性特練員「これで良いですか?!」

監督「もう1回!!!」

監督4

女性特練員「右!…と見せかけて左ー!!」

 

警棒×警棒

警察官の装備品の1つに「警棒(けいぼう)」がありますが、この種目では、警棒を想定した用具を使用して戦います。

女性は試合時間2分、男性は試合時間3分の間に有効打突2本を先取した方が勝ちとなります。

こちらの特練員は、剣道有段者です!

警棒2

相手と間合いとり…

警棒3

相手の隙を狙い撃ち!

警棒4

何度も撮影に挑戦したのですが…

スピードが速すぎて、打突の瞬間をカメラで捉えきれません…!

 

徒手×短刀

一方の選手は徒手(用具なし)、もう一方の選手は短刀(たんとう)を想定した用具を持って戦います。

試合時間は1分30秒を2回行います。

どちらかの選手が先に有効打突2本を先取する、又は、試合時間1分30秒が経過すると「用具替え」を行います。

用具替えにより、

前半「徒手」だった選手は「短刀」を、

前半「短刀」だった選手は「徒手」で、後半1分30秒の試合を戦います。

短刀1

この種目の見どころは、短刀(ナイフ)を持った犯人を、警察官が徒手(素手)でどう制圧するか、というところではないでしょうか!

また、徒手×短刀の試合はスピーディな試合展開になることが多く、お互いに積極的に有効打突をとりにいく姿は、迫力満点です。

 

警棒×短刀

一方の選手は警棒を想定した用具を持ち、もう一方の選手は短刀を想定した用具を持ち戦います。

こちらの種目も、試合時間は1分30秒を2回で、前半と後半で用具替えがあります。

警棒1

警棒と短刀で、用具の長さが違うことで、お互いに「間合い」が違います。

警棒は短刀より長く、より遠い間合いからも有効打突を取ることができます。

逆に、短刀は警棒より短いため、警察官にぐっと近づかなければ有効打突をとることが難しいです。

短刀2

異なる用具を使うことで、お互いがとりたい間合いが異なる。

その駆け引きが、この種目の見どころではないでしょうか。

 

警棒×警杖

一方の選手は警棒を想定した用具を持ち、もう一方の選手は警杖を想定した用具を持ち戦います。

こちらも、試合時間は1分30秒を2回で、前半と後半で用具替えがあります。

上段に構えた警杖から繰り出される技は、迫力満点!

杖1

基本打ちの相手をする選手は、肩にプロテクターを装着して打突を受けます。

杖2

警杖は逮捕術の種目の中で、最も大きな用具です。

用具が大きいということは、それだけ「相手に近づかなくても、遠い間合いから、有効打突がとりやすい」ということです。

武器の大きさや有利さを生かし、相手をその場に居付かせて有効打突を決めるのが、この種目のポイントです。

杖3

逆に、警杖相手に警棒で戦うときは、

より有利な用具(警杖)を持っている相手を、どうやって攻め崩して有効打突を決めるのかが重要です。

相手よりも気持ちを強く持って戦わなければなりません。

 

最後に…

警察官は、犯人と対峙するような現場に行くことも、時にはあります。

しかし、基本的には複数の警察官で対応し、各種装備品を駆使することで安全面に配慮していますし、自分の身の安全を守るため、日頃から術科訓練や教養を積み、知識や技能の修得を行っています。

逮捕術の技術を向上させることは、現場での実行力を高めることに繋がるのです!

投げ2

投げ3

今回、逮捕術特別訓練に密着しましたが、

選手のみなさんは、男女関係なく、お互いに技術を教え合い、声をかけ合って士気を高めており、

「今年も勝つ!!」という気迫と、強いチームワークを感じることができました♪

今年の全国大会も、頑張ってくださいね!!!

 

 

この記事を読んで、「警察の仕事に興味が出た…!」と思った方は、まずはオープンキャンパスに参加してみてくださいね♪

 

 

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