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更新日:2023年7月11日

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富山県警察夏山情報2023

 □ 登山計画を家族や友人に伝えましたか?

 □ 登山届を警察等へ提出しましたか?

   *登山届受理システム「コンパス」等、インターネットを利用した事前の届出が便利です。

 □ 登山計画は体力・技術に見合ったルートで、時間に余裕を持った計画ですか?

 □ 食料、水分、防寒着、雨具、照明器具、モバイルバッテリー等の必要な装備を携行しましたか?

 □ 体調を確認し、普段と異なる症状はありませんか?

1 夏山遭難事故の特徴

 2022年中の富山県内の山岳遭難事故は115件(124名)となっており、遭難者の約45%が7月・8月の夏山期間中に遭難しており、場所別の発生状況では約50%が立山・剱岳山域で発生しています。

 富山県内の北アルプスでは、夏山期間中でも一部の登山道上に雪が残り、スリップによる転倒・滑落、剱沢等の大きな谷筋における雪渓の崩落の危険性が高まります。

 また、夏場でも標高や悪天候等により低体温症の恐れがある一方で、猛暑による熱中症にも警戒が必要です。入山前には気象情報や雪渓等の状況をよく確認し、リスク回避に役立つ装備の携行、確実な登山届の提出、体力・実力に見合った無理のない登山計画を立てましょう。

・代表的な富山県内の夏山遭難事故の態様

  • 転倒・滑落 特に暑さによる体力の消耗や疲労の蓄積により下山時における発生が多発

  • 熱中症、脱水 多くが高温・多湿環境で、十分な水分と塩分の補給を怠ったことにより発症

  • 低体温症 多くが雨具、防寒着の必要な装備を携行しなかったことで、天候の急変に対応できず発症

  • 高山病 高度順応不足以外にも、負担の大きい行動計画や脱水等様々な要因で発生  

  • 道迷い 特に低山や奥山の整備が行き届きづらい登山ルート、霧や豪雨等による視界不良時に発生

2 夏山遭難事故防止のポイント

下山時の転倒・滑落の防止

 適度に休憩を取りながら、足場を確認しつつ一歩一歩慎重に行動しましょう。

熱中症・脱水の予防

 帽子等を着用し直射日光を遮るとともに、こまめに水分、塩分、エネルギーを補給しましょう。

低体温症の予防

 山の天候は変わりやすいことから、雨具・防寒着・十分な行動食等を携行しましょう。

高山病の予防

 室堂(標高2450m)のような高所では、ゆっくりと歩き、こまめに短く休憩を取って水分を補給し、呼吸はお腹からしっかりと吐き出す深い呼吸をしましょう。

道迷いの防止

 地図、コンパス、スマートフォン等のGPS機能を活用し、要所以外でもこまめに現在地とルートを確認しましょう。

3 山岳状況 (令和5年7月8日撮影)

室堂0507

室堂周辺の状況

剣沢0507

剱沢周辺の状況

besann

別山尾根周辺の状況

tyouziro

平蔵谷の状況

houkai

平蔵谷下部の状況

お問い合わせ

所属課室:警察本部地域部山岳安全課

〒 930-8570 富山市新総曲輪1-7

電話番号:076-441-2211