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更新日:2022年8月4日

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富山県警察夏山情報2022

  • 『登山計画』を家族や職場に伝えましょう!
  •  山小屋等のキャンセルは、直接・確実に連絡しましょう

1 夏山遭難事故防止の概要

1R0407murodou富山県内の北アルプスでは、7月・8月の夏山シーズンでも一部の登山道上に雪が残り、特に剱沢等の大きな谷筋では通年で雪渓がみられ、融雪とともに崩落の危険性が高まります。

また夏場でも風雨等による天候の急変から低体温症の恐れがある一方で、猛暑による熱中症に警戒が必要です。入山前には気象予報や雪渓等の状況をよく確認し、リスク回避に役立つ装備の準備や確実な登山届の提出、体力・実力に見合った無理のない登山計画を立てましょう。

 

2 夏山遭難事故の特徴

2021年中の富山県内の山岳遭難事故発生件数104件の約4割の39件が7月、8月の夏山期間中に発生しています。

【夏山遭難事故の特徴】

  • 暑さによる体力の消耗や疲労の蓄積による下山時における転倒・滑落が多発
  • 高温・多湿環境による疲労・脱水等の体調不良や熱中症
  • 軽装登山での突然の風雨による低体温症の発症
  • 登山道の整備が行き届いていない低山における道迷いの発生

3 夏山遭難事故防止のポイント

下山時の転倒・滑落等の防止

適度に休憩を取りながら、足場を確認しつつ一歩一歩慎重に歩きましょう。

熱中症の予防

帽子等を着用し、こまめに水分とエネルギーを補給しましょう。

低体温症の予防

山の天候は変わりやすいことから、防寒着や雨具等を必ず携行しましょう。

道迷いの防止

単独行動を控え、地図やコンパス、スマートフォン等のGPS機能を活用し、逐次ルートを確認しましょう。

4 夏山遭難事故の注意事項

  1. 登山計画を家族や友人等に伝えるほか、県警HPにある専用メールや登山届受理システム「コンパス」等を活用し警察等に登山届を提出するとともに、携帯電話等の通信機器を必ず携行しましょう。
  2. 登山計画は体力、技術に見合った登山コースを選定し、時間に余裕を持った登山計画を立てましょう。
  3. 天候の急変等の不測の事態に備えて、食料、水、防寒着、雨具、照明器具、通信機器の予備バッテリー等の必要装備を携行しましょう。
  4. 体調不良時は登山を控えるとともに、人の密集場所では、マスクの着用、人との距離の確保、手洗い・手指消毒を徹底しましょう。

5 山岳状況 *令和4年8月1日撮影

1murodou

●8月1日室堂の状況です

 

2hayatukione

●8月1日剱岳早月尾根の状況です

 

3tyouzirouheizou

●8月1日剱岳平蔵谷と長次郎谷の状況です

 

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●8月1日剱沢の状況です

 

5yakusisawa

●8月1日薬師岳方面の状況です

 

2R0407oyama~masago

●7月1日雷鳥沢の状況です

 

3R0407itinokosi~betuyama~turugi

●7月1日一ノ越から真砂岳方面の状況です

 

4R0407turugisawa

●7月1日剱沢の状況です

 

5R0407hayatukione

●7月1日剱岳早月尾根の状況です

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お問い合わせ

所属課室:警察本部地域部山岳安全課

〒 930-8570 富山市新総曲輪1-7

電話番号:076-441-2211