融資保証料名目の特殊詐欺(なりすまし詐欺)被害の発生について(10月17日)
融資保証料名目の特殊詐欺(なりすまし詐欺)被害の発生について(富山中央署)
1 発生日
9月上旬から10月14日までの間
2 被害者
富山市在住のA(70歳代・女性)
3 被害額
23万1,250円
4 事案の概要
(1) 9月上旬、Aさんが役員を務める会社の事務所へ東都サポート株式会社から融資の案内文書がファックス送信された。
融資を受けたいと考えたAさんは、同社から送られてきた申込書類に必要事項を記入し、それを同社へファックス送信した。
数日後、同社の加藤と名乗る男から電話がかかり、「融資の審査のため、会社の決算書と通帳の写しをファックスしてほしい。」等と言われ、それらの写しを同社へファックス送信した。
(2) 10月14日午前9時頃、東都サポートの加藤から電話がかかり、「300万円を融資する審査が通った。今から審査結果と契約書等をファックスで送るので、必要事項を記入して送り返してほしい。」等と言われたことから、Aさんは、送られてきた契約書等に必要事項を記入し、同社にファックス送信した。
その後、再度加藤から電話がかかり、「融資を実行するには、保証会社に事務手数料23万1,250円を支払わなければならない。」等と言われたことから、Aさんは、事務手数料を支払う旨を伝え、加藤の指示に従い、23万1,250円を指定された口座に振込送金した。
(3) 振込送金後、加藤から電話がかかり、「振込に必要なコードが入力されていない。再度、23万1,250円を送金してほしい。」等と言われたことから不審に思い、当署へ届け出たもの。
※ 東都サポート株式会社(東京都品川区南品川)は、商業登記がなされていない。
※ 当該振込送金先については、当署から金融機関に対して、口座凍結依頼を実施済み。
5 特に注意喚起していただきたい事項
○ 融資の申込みに際し、「保証料が必要」等と口実を付けて、現金を振り込ませるのは特殊詐欺の手口です。
正規の貸金業者では、融資を前提に現金の振込みを要求することはあり得ませんので、いかなる名目であっても、融資より先に現金を振り込まないで下さい。
○ 融資を申し込み際は、事前に、正規の貸金業者として登録されているかを確認して下さい。
○ 会員登録していない会社から届いたファックスやダイレクトメールについては、それだけで注意が必要です。ファックス等があった場合は、一人で悩まず警察へ相談してください。